SUUMOに同じ物件が複数掲載される理由|違う不動産会社が並ぶ仕組み
ポータルサイト(SUUMO・at home・LIFULL HOME’Sなど)で物件を探していると、同じ物件がズラーッと並んでいるのを見ることがあると思います。「なんで同じ物件がこんなに掲載されているの?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか??
この記事では、まず「同じ物件が複数掲載される理由」を不動産取引の仕組みからわかりやすく解説します。そのうえで、「売主さまの立場」から見たメリット・デメリットも丁寧にお伝えします!
- ポータルサイトは複数掲載を認める仕組み
- 広告掲載OKの物件に仲介会社が競って掲載する
- 買主さまが会社を選べるから物件が売れやすくなる
- 売り急ぎと思われる心配はほとんどない
不動産仲介20年超の宅建マイスター、ゆめ部長が解説します。ゆめ部長は財閥系大手仲介会社から中小の不動産会社まで複数の会社で経験を積み、現在は売却専門の「真っ直ぐ不動産」を運営しています。大手・中小の両方を知るからこそ語れる「ポータルサイト掲載の裏側」をお伝えします。
※本記事は2026年7月の最新情報に対応しています。
SUUMOに同じ物件が複数掲載されている理由
まず、ポータルサイトの収益構造について簡単に説明します。
SUUMOなどのポータルサイトは、同じ物件情報を複数の不動産会社がそれぞれ登録できるシステムになっています。
なぜなら…
ポータルサイトは不動産会社に物件を登録してもらうことで「掲載料」で稼ぐシステムなので、たくさんの不動産会社に情報を掲載してもらった方が儲かるからです。1物件を1社しか掲載できないより、1物件に3社…5社…10社と掲載してもらった方が掲載料が上積みされて儲かりますよね。
次に、不動産会社の立場を考えてみましょう。
ゆめ部長のような仲介会社にとって最重要なのは「集客(=お客さまからのお問い合わせ)」だと言えるでしょう。
大手仲介会社のように、ブランド力があり、駅前に店舗を構えられるのであれば「マイホームを購入したいんですけど~」なんて嬉しい来店が見込めます。しかし、多くの不動産会社だとそうはいかないので、広告費を支払ってSUUMOなどのポータルサイトへ物件情報を掲載して、お客さまからのお問い合わせを獲得しなければいけません。
ところが、ここで大きな問題が生じます。
それは…
「掲載できる物件がほとんどない(涙)」
どの物件でも自由にSUUMOへ掲載できればいいのですけど、残念ながら、売却不動産を取り扱っている不動産会社から広告掲載の承諾をもらうことができません。(勝手に掲載したら違反です!!)
「広告掲載はNG!」が基本ですけど、中には、「広告掲載は全てOK!」にしている不動産会社もあります。そうすると、その不動産会社が扱う売却物件には仲介会社が群がり、競ってSUUMOへ掲載することになります。
この世に1つしかない物件に対して10社以上の仲介会社がSUUMOへ掲載する理由は、不動産取引の仕組みにあったわけですね!
もう少し深掘りしてみましょう。
1社しか契約できないということは…残りの会社は広告費が「赤字」になるということ。それなのに、なぜ、掲載するのでしょうか??
2つの理由をお話します。
理由1:
集客さえできれば、この物件を買ってもらえなくても他の物件に振り替えることができるから。
理由2:
そのエリアに強い不動産会社としてのブランディング効果を見込めるから。
これで、SUUMOに同じ物件が複数掲載されている理由がわかりましたね!
不動産会社がSUUMOへ掲載できる物件・できない物件
ゆめ部長のような仲介会社は、どんな物件でもSUUMOなどへ掲載できるわけではありません。ここでは、先ほど触れた「広告掲載の承諾」について、もう少し詳しく見てみましょう。
SUUMOなどへ情報を掲載するには次のどちらかが必要になります。
- 売主さまからの承諾(売主=宅建業者)
- 売主さまと媒介契約を締結している不動産会社の承諾(売主=個人)
新築一戸建て・リノベーション済み中古物件であれば、不動産会社が売主になることが多いので、仲介会社は売主会社から承諾をもらえればSUUMOへ情報掲載できます。ただし、付き合いが深い仲介会社、広告費をかけてくれたりオープンハウスを開催してくれる仲介会社が優先されるため、SUUMO掲載の承諾獲得は結構ハードルが高いです。
個人が所有している中古物件であれば、売主さまと専任媒介契約を締結している不動産会社からの承諾がなければSUUMOへ情報掲載できません。広告掲載承諾をもらえるか…電話してみると「はぁ?いいわけないだろ!」と怒られてしまいます(涙)なぜなら、両手仲介をしたくて高い広告費を支払って掲載しているのに、他社が掲載したら、問い合わせがそっちへ流れる可能性があるからです。
▶︎ 両手仲介の仕組みは「両手仲介とは?会社の利益が約2.5〜3.5倍に膨らむ仕組み|片手仲介との違い」で詳しく解説しています。
SUUMOに同じ物件が複数掲載されるメリット
SUUMOに同じ物件がズラーッと並ぶメリットを解説します。
結論から言うと…複数の不動産会社が掲載してくれると、買主さまが「自分好みの不動産会社・営業マン」を選べるようになります。
例えば、こんな選び方ができます。
- 仲介手数料が安い会社を選べる
- インスペクションを実施してくれる会社を選べる
- AIを活用した会社を選べる
- 大手や地元密着の会社を選べる
- 建築士×宅建士やFP×宅建士の営業マンを選べる
- ベテランの営業マンを選べる
ゆめ部長が売却サポートした物件で、他社の掲載内容を確認したことがあります。動画を掲載してくれた会社、空室のLDKに家具配置イメージを付けてくれた会社、特徴的な1枚を撮影・掲載してくれた会社…アピール方法は本当にさまざまでした。掲載情報が豊富な不動産会社=しっかりした不動産会社だと判断することもできますよね。
ここで、売主さまに注目してほしいのは、買主さまが会社・営業マンを「選べる」ことの効果です。
自分好みの会社・信頼できる営業マンを選べた買主さまは、安心して購入に踏み切れます。つまり…買主さまが選べる=買主さまの購入意欲が高まる=売れやすくなる。これが、売主さまにとっての大きなメリットです。
不動産会社に物件を紹介してもらう時代は終わりました。自分で気に入った物件を、気に入ったエージェントに相談する。こんな時代になっていくことでしょう。
SUUMOに同じ物件が複数掲載されるデメリット
次は、SUUMOに同じ物件がズラーッと並ぶデメリットを解説します。
デメリットは次の2つ。
- 掲載が雑な会社が出てくる
- 「売り急いでいるのかな?」と思われるかもしれない
ゆめ部長が売却サポートした物件でも、情報が充実した掲載がある一方で、写真なしの間取図だけ…なんて、やる気のなさが漂う掲載もありました。雑すぎる…。
もっとヒドイ担当者になると
- スキャナーで読み込んだ間取図が1枚だけ
- 物件の詳細情報がスッカラカン…
こんな状態になることもあります。
なぜ、広告費を支払っているのにこうなるのか…?理由を解説しましょう。
ポータルサイトへ情報登録する件数にノルマを設定している不動産会社があります。例えば…「月に10件登録」など。
登録数がノルマに達していなければ、お問い合わせの順番を飛ばされるなどのペナルティーが科されることもあります。(歩合給の社員には痛すぎる!)
こんなルールがあれば、SUUMOなどへ登録する目的が「お問い合わせをもらうこと」ではなく「登録件数のノルマ達成」になってしまいますよね。掲載の中身がどうでも良くなってしまうのは当然だと思います。
ゆめ部長としては、できれば、適当な登録はしないでほしいと考えています。不動産という高額な商品であるにもかかわらず雑な登録をされてしまうと、物件の信頼度が下がる気がするからです。
2つ目の「売り急いでいるのかな?と思われるかもしれない」は、売主さまが一番気になるところだと思いますので、章を分けて詳しく解説します。
SUUMOに複数掲載されると売り急いでいると思われる?
同じ物件がSUUMOにズラーッと並んでいると、探している人からすれば「売り急いでいるのかな?」「何か問題があるのかな?」と思ってしまうかもしれませんね…。
ゆめ部長がサポートしている案件でも、売却期間が長引いたお客さまから「SUUMOの掲載件数が多いのが原因では??」との連絡をもらうことがあります。不動産会社の営業マンが「たくさん掲載されると売り急いでいる感が出るのでやめた方がいいですよ!」と言うこともあるそうです。
でも、ゆめ部長の意見は違います。
「試したことがないのに、よく無責任なことが言えるなぁ…」
これが、正直なところです。
ゆめ部長は、オープン売却プランで「同じ物件がズラーッと並ぶ状態」を意図的に作り出して売却しています。経験上、10社がSUUMOに掲載していても、大幅な値下げを受けなければならなかった…ということはありません。逆に、大手で1年以上も売れなかった中古戸建を3週間で成約できた事例があるくらいです。
また、長い間ずっと物件をチェックしている人に「まだ売れないんだね~早く売りたそうだから大幅な価格交渉してみよっかなぁ~」なんて思われるんじゃないかなぁ…そんな意見も聞きます。
でも、これも大丈夫。なぜなら…メインターゲットは「探し始めて3ヶ月で購入できる一般的なお客さま」だからです。永遠に探しているマニアックなお客さまを基準に考える必要はありません!
むしろ、買主さまの立場で考えてみてください。たくさんの不動産会社が掲載していれば、買主さまは好きな不動産会社・気に入った担当者を選んで購入できます。SUUMOに10社掲載されているからといって、価格交渉しやすいわけでも、売れ残っているわけでもないのです。
ほとんど問題がないデメリット
VS
情報を拡散できるメリット
天秤にかけて判断してくださいね。
ちなみに…この「情報を拡散できるメリット」を仕組みとして取り入れたのが、真っ直ぐ不動産の「オープン売却プラン」です。
オープン売却プランでは、他社の広告掲載を全て歓迎しています。全国の不動産会社が競ってSUUMOなどへ掲載してくれるので、同じ物件がズラーッと並ぶ状態を意図的に作り出せるわけです。過去にはSUUMOで30社以上が掲載してくれた実績もあります。しかも、両手仲介を禁止しているため、囲い込みの心配はありません。
→ 囲い込みは絶対に避けたい売主さまは「「囲い込みしません」を信じられますか?|囲い込みできないオープン売却プラン」へ。
まとめ|同じ物件の複数掲載は心配より歓迎
- ポータルサイトは複数掲載を認める仕組み
- 広告掲載OKの物件には仲介会社が競って掲載する
- 買主さまが会社を選べるから物件が売れやすくなる
- 売り急ぎと思われる心配はほとんどない
- 情報を拡散できるメリットの方が大きい
他社の不動産会社から、この記事の内容を否定されることがあるようです。しかし、ゆめ部長の売却サービス・Webサイト「真っ直ぐ不動産」は公正な視点で作り上げていますから嘘偽りはありません!
不動産仲介の仕事をマジメに20年超も積み重ねてきた…そんな、ゆめ部長の努力の結晶がこのWebサイトですから、信用してもらって大丈夫です。不動産取引を理解していない「口だけ営業マン」の営業トークなんかに振り回されないでくださいね。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございます!
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